【第7回】映画レビュー!「ザ コール」感想・解説(ネタバレ注意)|| minの映画だべり部屋

minFiache.編集部

こんにちは。Fiache.編集部のminです。
minの映画だべり第7回はネットフリックス限定配信の「ザ コール」についてです。
映画初心者が、好き勝手お話していくので、ゆる~くご覧ください!映画のあらすじ等にも触れていくので、ネタバレ注意です。

全体を通しての感想

 

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この「ザ コール」Netflix限定で配信されている映画で、韓国発の映画となっています。もともとは劇場上映の予定でしたが、新型ウイルスの影響でNetflixから世界に配信されることになりました!

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韓国映画独特の暗~い雰囲気が大好きなminにとっては、興味深い映画!

この映画はズバリ、サスペンス×タイムパラドックスを軸に話が進みます。希望と絶望を交互に織ませてきて、見ていてハラハラが止まらない作品でした…。何度早くラストまで見たい!と焦ったことか…

映像もとっても幻想的です。過去が変わることにより、未来にいる主人公の状況が変わるシーンがあります。このシーンでは未来にいる主人公の周囲の状況がガラスのように割れ、崩壊していく描写が、美しいCGと共に描かれています。初めて見る映像体験でした。

サスペンス×タイムパラドック、韓国のサスペンス映画など好きな要素満載で見た映画でしたが

 

・過去をそう簡単に変えてはいけない。
過去があるから、今の自分がある。
・その過去は決して無駄なものではない。

 

「あの時、こうしていれば」「あの時、ああしていたら」そんな風に自分の過去を後悔することって誰にでもあると思います。でも、その時下した判断起きた事象どんな形であれ今の自分を形成しているものなんです。「なるべくして今がある」そんな風にも言えるかもしれません。どんなに後悔した過去も、今の自分を形成する要素になっているはず。だからどんな「過去」は大切にするべきもの。

あの時、こうしていれば」ではなく「あの時、こうしていなかったから、今の自分はいないんだ」と考えてみたい。

そんな「過去」という物の大切さ、偉大さに気付かされた映画でした。

minFiache.編集部

この映画を見て、「過去」に関する価値観がガラッと変わりました。
「後悔なんてしている暇があったら」という言葉をよく聞きますが、そうじゃない。「過去の後悔自体を受け入れて、未来に向かう
私はこの考え方の方が、うまく生きれそうです。

あらすじ

 

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基本的に、この映画は「過去と未来はあくまでも1本で繋がっている」ことが前提で話が進みます。タイムパラドックスといっても分岐はしません。

主人公「ソヨン」の父は、過去起きた自宅火災により亡くなっています。また母も病気で入院中。ソヨンは母の看病のために、田舎にある実家に戻ってきます。

しかし、ソヨンは帰省する途中の電車の中で携帯を落としてしまいます。そこでしばらくは家にあるコードレスの電話を使用することにします。

すると、家の電話に着信が。慌てて電話に出ると、知らない女性から「母が私を殺そうとする。助けて。」と奇妙な声が聞こえます。もちろんソヨンには心あたりのない人物です。

その後も、謎の女性からの着信は続きます。そこでソヨンは独自に調査を始めます。そして電話をかけてくる女性は「ヨンスク」という人物だということが判明します。

このヨンスクは1999年、およそ20年前の、この「家」から電話をかけていることが分かります。

minFiache.編集部

分かりづらいから整理!

ソヨンは、2019年を生きていますが、電話の向こうは1999年。つまり過去から現在に電話をかけてきていたのです。

 

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その後、ソヨンとヨンスクは色々な話をします。その中で、ヨンスクは「母はおかしい」というのです。母は、ヨンスクに対して悪霊がついているからといって「悪魔祓い」の儀式を続けます。ヨンスクは怪しい薬草を食べさせられたり、体に火をつけられそうになったりなどの虐待を受けていたのです。

そんな話以外にも好きな音楽の話をしたりして、ソヨンとヨンスクは次第に仲を深めていきます。そんな中、ソヨンは死んだ父の話をします。するとヨンスクは「あなたの父を助けられるかもしれない」といって、1999年に起きた火事を止めてくれたのです。

minFiache.編集部

1999年に起きた火事を、ヨンスクが止めることができれば、ソヨンの父は死なないのではないか?と考えたんですね!

すると、ソヨンの周りは一気に変わります。いままで古びた家だったのが女性らしい部屋に変わり、ソヨン自身もとても可愛らしい姿に変貌するのです。

もちろん、父は生きており、母と3人で幸せな暮らしを送る日々に変わります。

そう、ヨンスクが火事を防いだことにより父は死なず、未来が変化したのです。

minFiache.編集部

ここのシーン、すごく幻想的でディズニー映画みたい!

シンデレラが、魔法にかけられて綺麗に生まれ変わるみたいな!

ある時ソヨンは、「2019年のヨンスクって何をやっているのだろうか?」と気になり調べてみます。すると、ヨンスクは母に殺されていることが分かるのです。

ソヨンは未来のこの事実を、急いでヨンスクに伝えます。それを知ったヨンスクはなんとか生き残りますが、逆に母を殺します。

これを機にヨンスクは「生まれ変わったみたい…。」といい、何人もの人を殺害し…。

minFiache.編集部

ヨンスクの母が殺される直前に言った、「あなたはこれから何人もの人を殺す」という言葉が本当になっちゃったよーーー!!!

その後、現在と過去、それぞれの出来事が及ぼす影響によってソヨンの人生の歯車がどんどん狂っていき、それはやがて取り返しのつかないことになっていくのです…。

そんなお話。

まとめ

ラストの母の登場シーン、ついつい涙してしまいました…。命がけで娘のことを守った母の健闘が傷となって残っている。感動でした…。

と、感動したのも束の間。

ヨンスク死んだと思ったのに、生きてた…。2019年、一緒に歩いていた母の姿は消えソヨンは人質に取られている描写に。

minFiache.編集部

現代のヨンスクと過去のヨンスク、この2人だけは交わったらダメ!と恐れていたことが現実になってしまいました…。これはもう無敵の殺人鬼の誕生だ。と絶望…。

きっと1999年に人質に取られていた子供のころのソヨンは、20年たってもその家から抜け出せずに人質のままなのです。

最後の最後で絶望に突き落としてきた…。

むやみに過去を変えてしまったことで、元の現状よりも最悪の未来へと書き換わってしまう。

そう簡単に「過去を変えたい!」なんて言うもんじゃないですね。過去は過去として、受け入れていこうね。

minFiache.編集部

Fiache.編集部で、記事の編集や企画を担当。趣味は、映画、音楽、旅行。
イエベで、淡い色やテラコッタカラーや黄色・オレンジなどの色が好きです。いつかキャンピングカーで長旅に出るのが夢。

 

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