おうちで読書!今読みたい、心温まるおすすめ名作本10選

スマホが普及し、簡単に情報が手に入る世の中ですが、やはり本には本の魅力があります。今回は、疲れた心を癒してくれる、家での読書におすすめのほっこりする本を紹介します。

① 星の王子さま


フランス人パイロットのサン=テグジュペリによる、有名な児童小説です。子供の頃に読んだことがある人も多いかもしれませんが、実は大人こそ読むべき作品と言えるでしょう。無垢で純粋な王子さまとパイロットの会話に癒されるだけでなく、大人になって忘れてしまった大切なことを思い出させてくれます。どの章を読んでも名言が見つかる、と言っても過言ではないほど、示唆に富む言葉で溢れています。

② アルケミスト


世界中でベストセラーとなり、81ヶ国語にも翻訳された小説で、羊飼いの少年がアンダルシアの平原からエジプトのピラミッドを目指して旅をする物語です。旅の中でさまざまな人生の知恵を学んでいくのですが、それは大人の読者にとってもためになることばかりです。少年の真っ直ぐさや、一途な愛情には心が温まります。読み終わる頃には、明日からも頑張ろうという前向きな気分になっていることでしょう。

③ ピーナッツ(スヌーピー)シリーズ


スヌーピーは言わずと知れた人気キャラクターですが、原作のコミックであるピーナッツシリーズをきちんと読んだことのある人は少ないのではないでしょうか。個性豊かな登場人物が織りなすストーリーは、笑いと温かさ、ちょっとした皮肉や名言に溢れています。もちろん可愛い絵柄を見ているだけでも癒されるので、疲れたときにもおすすめです。作者のチャールズ・シュルツは生涯で膨大な量の作品を残しており、数々のストーリーを読めば読むほどその魅力にハマっていくでしょう。

④ ムーミンシリーズ


北欧生まれのムーミンは、日本でもたくさんのグッズが販売されるなど、根強い人気を誇っています。原作の児童小説シリーズは全9冊からなり、ユニークで家族愛や友情にあふれたストーリーは大人の心を癒してくれます。小説には作者のトーベ・ヤンソンによる挿絵も多く掲載されており、パラパラとめくるだけでも楽しめます。他にも、大人向けの漫画や子供向けの絵本も展開しており、どれも可愛いデザインなので集めたくなってしまうでしょう。

⑤ 今日も一日きみを見てた


作家の角田光代さんが、飼い猫との日々を綴ったエッセイです。飼い猫のトトを我が子のように可愛がる様子や、あふれる愛情、心配する気持ちが丁寧に描かれており、猫を飼っている人、猫好きな人にとっては共感が止まらないでしょう。章立てが細かいので、無理なく少しずつ読み進めることができます。文体も非常に読みやすく、普段読書をする習慣がない人でもさらっと読めてしまうでしょう。可愛い猫の写真も楽しめます。

⑥ きみは赤ちゃん


芥川賞作家の川上未映子さんが、35歳で初産を経験し子育てに奮闘する日々を綴ったエッセイです。妊娠、出産、育児にともなう女性の複雑な心境の変化が記録されており、子育て経験者だけでなく、パートナーへの思いなどは女性なら誰もが共感できる部分があるでしょう。数々の試練に直面しながらも、やはり我が子は可愛いのだなと感動させられます。自分を育ててくれた親にも感謝したくなるような本です。

⑦ 月のとびら


星占いやエッセイなどで人気を集める石井ゆかりさんによる、月を入り口にして占いとの付き合い方を語ったエッセイです。石井ゆかりさんらしい、優しく流れるような文章は、心を穏やかにしてくれます。汎用性のある内容なので、雑誌の占いページとは違っていつ読んでも役に立ちます。また、占いに対してネガティブなイメージを持っている人にも、健全な捉え方を提供してくれる有用な本です。

⑧ 君たちはどう生きるか


1937年に出版された児童向けの作品で、主人公のコペルくんと叔父さんが向き合う人生のテーマを通して、多くのことを考えさせてくれる名作です。読んでみると、戦前に書かれたにもかかわらず、現代にも通じる生き方の指針が詰め込まれているので驚くことでしょう。押し付けがましくなく、優しく諭すような雰囲気になっていながら、大人の悩みにもヒントになるような本質的な内容で、どんな人にも広くおすすめできる一冊です。

⑨ 泣きたくなったあなたへ


編集者・エッセイストの松浦弥太郎さんが、ウェブサイト上に夜8時から朝5時の夜間限定で掲載していた記事を、再編集し書籍化したものです。個人的に語りかけるようなテイストになっており、夜寝る前に静かに読書がしたいときにおすすめです。松浦さんはたくさんのエッセイを出版していますが、中でもこの本は特に優しい雰囲気なので、癒されたい人にピッタリ。一編一編が短く、さらさらと流れるような文体なので非常に読みやすいでしょう。

⑩ 大家さんと僕


お笑い芸人・カラテカの矢部太郎さんが、同居する87歳の老婦人「大家さん」との交流を描いたコミックエッセイです。なんと、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞しており、大ヒットを収めています。程よくゆるいタッチの漫画で、素朴な矢部さんと個性的な大家さんの面白くてほのぼのとしたやり取りに癒されるでしょう。性別も年代も超えた二人の友情には、感動する場面もあります。人間関係に疲れを感じている方や、孤独を感じている方に特におすすめです。

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