まだまだ続くおうち時間。
何か始めてみたい!と思い、編み物にチャレンジしようと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、編み物には様々な種類がありますね。
この記事では、
「道具や編み方がありすぎてどこから始めればいいか分からない……」
「何を編めばいいのか分からない……」
とお悩みの方に向けて、編み物についての簡単な説明と、編むものを決めるためのヒントをご紹介します。
編み物を始めたい方の最初のお手伝いができれば嬉しいです。
編み物の種類
売り場に並ぶ編み物道具、多いですよね。
最初はどれを買うべきか分からないことも。
ここから編み方4種類の説明に加えて、おすすめの道具を簡単にご紹介いたします。
棒針編み
「棒針」という、棒状の針を両手に1本ずつ持って編みます。
名前の通りですね!
棒針にはサイズ(号数)があり、針の太さが違います。
毛糸によって適合するサイズが違うので、使う毛糸に合わせて買うといいですよ。
棒針の種類には、
- 輪針(針と針のお尻が紐で繋がっているもの)
- 5本針(両端尖った針が5本セットになっているもの)
- 2本針(片方だけ尖った針が2本セットになっているもの)
があります。
最初に買うなら汎用性の高い5本針がおすすめです。
柔軟に検討してみてくださいね!
かぎ針編み
針の先端が曲がっている「かぎ針」。
利き手に針を、もう片手に編み地を持って編み進めるのがかぎ針編みです。
かぎ針も毛糸の太さによってサイズが違うので、使う糸に合わせて買うのがおすすめです。
種類については、材質や持ち手の違いなどがあります。
両端に違うサイズのかぎがついている針はちょっとお得感があるかもしれませんね!
使いやすさに関しては個人差があるので、最初は1本買ってみて編みやすさを確かめてみると理想の針がわかりやすくなりますよ。
タティングレース
「タティングシャトル」という糸巻きを使って編みます。
利き手にシャトル、もう片手で編み地を持ちます。
芯になる糸にシャトルの糸を編みつけるので、棒針やかぎ針とは編み方も仕上がりもまったく異なります。
シャトルにはサイズがありますが、あまり大きすぎなければどれを選んでもいいでしょう。
初心者の方には「ツノ」付きがおすすめです。
かぎ針と同じく、使いやすさには個人差がありますので、使いやすさを試すために買ってみると不満点が見つかりやすいですよ。
マクラメレース
特に必須な道具がなく、糸さえあれば作れるのがマクラメです。
数本の糸を交差させたりくぐらせたりして編んでいきます。
編むというより結ぶといった方が近いかもしれませんね。
場合によってはコルクボードやまち針が必要になることもあるので、作り方を見て確認しておくといいでしょう。
糸切り鋏をひとつ買っておくのをおすすめします。
普通のハサミで糸を切ると刃が傷んでしまうため、専用の鋏を使いましょう。
その他、棒針やかぎ針で毛糸を編む時は、目数リングやとじ針(毛糸用の縫い針状の針)があると便利ですよ。
何を編もう?と思った時のヒント
ここから先は編むものの選び方を考えます。
編むものを選んでしまえば道具も決まってきますから、悩んでいる時は先に編むものを決めてしまうと簡単です。
それでは見ていきましょう。
①欲しいものを考える
あなたが今欲しい物を作る、というのはどうでしょうか。
欲しいものがすぐ見つからない!という方でも、日常生活で「物足りない」と思うことがあるのではないでしょうか。
たとえば壁が寂しいなら、マクラメで飾りを作ると華やかになります。
カーテンが味気ない、と思ったらレースのカフェカーテン、足や手が寒いと思ったら、毛糸でレッグウォーマーやアームウォーマーを編んでみましょう。
このように「ここにこれがあったらいいな!」と思うものに挑戦すると、モチベーションも高くいられそう!
自分の”好き”がそっくり手に入りやすい編み物なので、理想に近いものを見ながら作るのもおすすめです。
②出来上がるものの雰囲気で決めてみる
何も思いつかない時、最初の一手として、できあがるものの雰囲気で決めてみるのもいいでしょう。
たとえば、
- 繊細な感じが好き→レース
- ボヘミアンな感じが好き→マクラメ
- 優しくて柔らかい感じが好き→毛糸の大物(ウェアやブランケットなど)
- キュートな感じが好き→あみぐるみ
大雑把でいいので自分の好きな雰囲気を言語化してみると、イメージが固まりやすいですよ。
③糸で決めてみる
100均や手芸店で糸に一目惚れ!なんてこともあるものです。
どう使うか迷ったら、糸の色や質感、形状など、その糸に合う物を考えてみましょう。
たとえばふわふわのモヘア素材の毛糸ならニットのトップス、ファー毛糸ならマフラーなどの小物など!
糸のチクチク感が気になるなら、肌に直接触れない衣服や小物にしてみると良いでしょう。
帽子やマフラーなど肌に触れるものはチクチク感がない毛糸を選ぶのが◎。
買ってみたけどちょっと身につけるものには……という色もあるかもしれません。その時は、あみぐるみや、自宅で使う小物へ。
全然思いつかない!迷ってしまう!という時は、糸の名前で検索してみましょう。
その糸を使った他の方の作品を見ることができるので、参考にしてみてください!
④ニットの柄で決めてみる
アパレルショップに行くとほぼ必ずあるニット。
あなたはどんな柄がお好きでしょうか?
もちろん、ニットの柄だって編むものを決める決め手になります。
立体的な模様がお好きならアラン模様やゴム編みに挑戦してみるのがおすすめ!
向こうが透けて見えるものがお好きなら、透かし編みやレースがいいかもしれません。
なかでもレースはパイナップルやモチーフ編みなど、編み方によって雰囲気ががらりと変わりますよ。
自分の好きな柄をイメージしてみましょう。
それが編むものを決める近道になることも!
⑤編み物の本を探してみる
「編み物 本」で検索をしてみてください。
たくさんの書籍がでてくると思いますが、心を動かされた本が1冊でもあったら編み物をするチャンスです。
編み物の本には概ねの場合、適合する糸や針が書いてあります。
まずはその本を教科書として、自分でも素敵な作品を作ってみましょう♪
⑥値段を考える
予算を少なく済ませたい場合には、値段を考慮するのも良い方法です。
使う道具が少ないマクラメは一番安く材料を手に入れることができます。
残る3種類ですが、使用する糸の種類と量によって値段は大幅に変わります。
なのでここでは糸は度外視して、道具の値段だけで考えてみますね。
まず安価で道具が手に入る、といえば100円均一が思いつきます。
100均で一番評判がいいのはタティングシャトルです。
かぎ針や棒針はどうやら個人差があるようです。
とはいえ、100円で始められるのでとってもリーズナブルですね!
いろいろなメーカーがありますが、ここは老舗クロバーをご紹介します。
- 「匠」ミニ棒針 660円(税込)
- クロバーかぎ針 495円(税込)
※片かぎ針は495円、両かぎ針は550円でした。
老舗の道具を買えば本格的に続けたくなった時も安心ですね。
⑦自分の性格と照らし合わせてみる
編み物には短期間でできるもの~長時間かかるものや、工具を使ったりするもの、細かい作業が続くもの、など編むものによって製作工程が変わります。
そこで自分の性格的にはどれを作るのが向いているのか、を考えてみるのも一つの手です。
例えば、かぎ針には「モチーフ編み」という編み方があります。
小さめの四角形や花型などのモチーフをたくさん編んで、最後に一気に繋げて服やブランケットを作る方法です。
キーホルダーやピアスなどのアクセサリーは、工具を使用するなど細かい作業をする場面もあるでしょう。
小物は比較的時間がかからず編めるので、短期間に色々編みたい方におすすめです。
見頃や袖を編んで洋服を仕立てるのは、面積が大きいので制作が長期間にわたることも。
でも仕上がった時の達成感は大きいですよ。
編み物の作り方を見て、作る工程を楽しめそう!と思った作品を選んでみるのもおすすめです。
アイテム別の編み方
編みたいものはなんとなく決まってきましたか?
ここで参考までにアイテムごとの編み方をまとめてみました。
- 壁飾り……マクラメ、かぎ針
- アームorレッグウォーマー、ニット、膝掛け、ショール、帽子、マフラー……かぎ針、棒針
- あみぐるみ……かぎ針
- レース……かぎ針、タティング
- キーホルダー……マクラメ、タティング
- アクセサリー……かぎ針、マクラメ、タティング
あみぐるみやレース編みは棒針でも編めるのですが、日本ではかぎ針が主流なので、今回は探しやすいかぎ針でご紹介させていただきました。
まとめ
お手軽にできる編み物は、慣れると無心に編めることから瞑想効果も期待できますよ。
初めての方でも気軽に挑戦できるものもありますので、ぜひ楽しんでみてくださいね!
また、ペットが長い毛糸を誤飲すると、腸の中で絡まって腸閉塞を起こすこともあります。
留め具付きのケースなど、簡単には開かない容器にしまうと事故の可能性はぐんと減りますよ。
お子さんがいらっしゃったり、ペットを飼っているご家庭の方はご注意ください。
どうぞ安全で素敵な編み物ライフを♪