近年、重要性が認知され始めている「産後ケア」。
最近では、芸能人が産後ケアホテルを利用した、というニュースを目にすることも増えてきました。妊娠を考えている方や、出産を控えたプレママさんの中には、産後ケアホテルや産後ケア施設を調べ始めている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな産後ケアホテルの中から、都内で働くパパや遠方のご家族も立ち寄りやすい、東京周辺の産後ケアホテルをご紹介します。
産後ケアとは？
最近認知度が高まりつつある「産後ケア」とは、一体なんでしょうか。
出産後、慣れない赤ちゃんとの生活や、環境やホルモンの変化、夜間の授乳などでお母さんは疲れてしまいがち。そんな時に必要な、専門家による心身や育児のサポートのことを産後ケアといいます。
台湾や韓国、中国では、産後ケアは一般的に知られています。産後ケア施設などでサポートを受けるのも一般的で、韓国や台湾では半数以上のママが利用しているそうです。
産後の心と体
出産後のママの体は「全治2ヶ月の交通事故と同じ」や「全治1ヶ月の内臓損傷と同じ」などとよく言われます。帝王切開ならその倍、とも。
そんなダメージを受けた体で無理をしてしまうと、傷の治りが遅くなったり、疲労から産後うつになったり、将来の更年期障害が重くなったりする可能性があります。
産後1ヶ月は絶対安静。赤ちゃんのお世話以外はしないことが理想です。
しかし、核家族の多い日本の家庭では、おじいちゃんおばあちゃんのサポートを受けられないママパパも多いのが現実です。
産後ケアサービスの種類
産後ケアは、宿泊型、通所型、訪問型に分けられます。
宿泊型は、夜間も見守ってもらえるため、夜間の授乳やおむつ交換にまだ慣れていない出産直後は特におすすめです。施設によっては夜間の赤ちゃんのお世話を助産師さん等が行ってくれるため、ママは朝までぐっすり眠れます。久しぶりに長時間眠りたい、という時にもぴったりです。
通所型は、朝から夕方まで、もしくは数時間だけなど、日中のみサービスを受けます。家事を忘れてリフレッシュしたり、不安を相談したりするなど、疲れた時や不安がある時にスポットで使うことができます。
訪問型は、助産師や産後ケアリスト等がご自宅に来てくれるため、普段通りのリラックスした状態で相談できることや、普段の環境や生活状況に合わせたサポートを受けられるのがメリットです。
今回の記事では、宿泊型の産後ケア施設についてご紹介します。
東京周辺にあることのメリット
産後ケアホテルを選ぶときに、意外と大事なのが立地です。
施設が「東京周辺」にあることのメリットを考えてみましょう。
行き帰りに時間やお金がかからない
ご自宅から遠い施設を選んでしまうと困るのが、行き帰り。
誰かに車を出してもらう場合、産後のダメージを受けた体で長時間車に揺られることになります。タクシーを利用する場合は、さらにお金もかかってしまいます。
産院から施設に直接向かう場合も同様です。
ご家族が立ち寄りやすい
「夫が仕事帰りに寄りたい」「里帰りできないけど、実家の両親に子供の顔を見せたい」など、ご家族と交流したい場合、東京周辺の産後ケアホテルなら立ち寄りやすいですよね。
遠方のご両親も、飛行機や新幹線を降りてすぐ会いに行けるのは嬉しいはずです。
何かあったときに安心
万が一のことを考えたとき、施設からご自宅や産院、救急病院が近ければ安心感があります。
東京周辺の産後ケアホテル5選
Mamma Levata（ママレヴァータ）
東京都心にある産後ケア施設が、ママレヴァータです。東京都区部の真ん中、飯田橋駅から徒歩2分の「ホテルメトロポリタンエドモント」内にあり、JR中央・総武線や、東西線、南北線、有楽町線、都営大江戸線とアクセス面は抜群です。
食事付きのプランでは、1日4食、ホテルのシェフが作ったお料理が食べられます。ホテルメトロポリタンエドモントは「食のエドモント」と呼ばれており、味は間違いないでしょう。
お部屋で受けられる無料サービスには、岩盤浴マットや、遠赤外線マット、よもぎ蒸し、フットマッサージャー、足湯、アロマオイルの貸し出しなどがあります。岩盤浴マットとよもぎ蒸しは口コミでも人気が伺えます。
有料オプションとして、骨盤矯正や鍼灸治療、ニューボーンフォトもあります。特にニューボーンフォトはホテルの写真館で撮影するため人気のようで、公式SNSにも撮影の様子が公開されています。
ベビールームのスタッフは100%有資格者で、助産師、保育士、看護師などが24時間常駐しています。部屋数は9部屋と少ないですが、その分スタッフ1人が見る赤ちゃんの人数が少なく、手厚いサポートが受けられるようです。
医療インバウンド事業を行っている会社が経営しており、産後治療が得意な病院も紹介できるそうです。
近隣には東京大神宮、東京ドームシティや小石川後楽園、北の丸公園、神楽坂エリアなど観光スポットもたくさん。体調がいい日などは、ベビールームに赤ちゃんを預け、ご夫婦で散歩を楽しむこともできます。
費用：
1泊 58,800円〜
ご家族の宿泊：
無料でもう1名宿泊可能（食事なし）。
すべての部屋がツインベッド。
Mammy Camp Tokyobay（マミーキャンプ東京ベイ）
東京駅から電車で40分の千葉県船橋市にあるのが、産後ケアセンター マミーキャンプです。船橋競馬場駅か南船橋駅が近く、京成本線、JR京葉線、船橋駅からならJR総武線や東武アーバンパークラインも利用できます。
長期宿泊のパックでは、タクシー代のサービスもあります。
客室数は20と多く、ダイニングルームやラウンジ、談話室、多目的ルームなどもあり、ママ同士の交流にも力を入れているのが伺えます。
無料サービスでは、骨盤矯正マシンや、ハーブテント、足湯、オリジナルのハーブティー、バストマッサージなどがあります。全身マッサージも有料で受けることができます。
さらにトリートメントサロンも併設されており、有料ではありますが、ボディトリートメントやヘアケア、指圧マッサージなども受けられます。
医療法人が経営しているため、サポートにも安心感があります。
ベビールームはガラス張りで、ラウンジの隣にあるため、家族と一緒にベビールームの赤ちゃんを見ながらお話することができます。
同じ建物内には室内型のキッズ遊園地があり、上のお子様も楽しく過ごせます。隣にはららぽーとTOKYO-BAYがあり、気分転換にショッピングを楽しむこともできます。
費用：
1泊 47,300円〜
ご家族の宿泊：
1人につき1泊 9,900円（食事付き）。
シングルベッドのお部屋とダブルベッドのお部屋があります。
HOTEL CAFUNE（ホテルカフネ）
羽田空港の目の前にあるホテルカフネは、日本初の産後ケアホテルなんだそうです。神奈川県川崎市の「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」内にあり、羽田空港から車で5分という近さ。東京駅からは、川崎駅で京急大師線に乗り換えて、トータル50分程度です。
内装はとてもおしゃれで今風です。コンクリート風の壁とパイプと木の組み合わせがモダンな雰囲気で、「リラックスも大事だけど、おしゃれさも大事にしたい」というママには嬉しいでしょう。
食事はお部屋で食べることができます。おしゃれなレストランやカフェも併設されており、面会に来た家族やお友達とティータイムも楽しめます。レストランからは羽田空港が一望でき、上のお子様が飛行機好きの場合には喜ぶこと間違いなしです。
定期的にワークショップを行っているそうで、公式SNSでは花冠作りやアロマキャンドル作りなどが紹介されています。
新設されたラウンジでは、オリジナルハーブティーなどノンカフェインのドリンクが用意されています。
お部屋で無料で受けられるサービスは、フットマッサージャーやよもぎ蒸しなど。有料サービスとしては、アロマリンパトリートメント、フェイシャル＆ヘッドスパ、骨盤矯正、美容整体などがあります。
費用：
1泊 49,400円（ベーシックプラン×シングルベッドのお部屋×4泊の場合）
ご家族の宿泊：
大人は1泊5食つきで9,900円（素泊まり3,300円）。
4歳〜12歳は1泊5食つきで5,500円。
4歳未満は無料です。
シングルベッドのお部屋とダブルベッドのお部屋があります。
産前産後ケアホテル ぶどうの木 横浜
2023年11月にオープンする産前産後ケアホテル ぶどうの木 横浜は、京都にあるぶどうの木 京都院の3号店です。横浜市関内の「シタディーンハーバーフロント横浜」というホテル内にあり、みなとみらい線日本大通り駅からは徒歩1分というアクセスの良さ。東京駅からも50分程度で着きます。
マタニティケアやシッター業などを行う産前産後に携わる会社が経営しているため、ノウハウを活かしたケアが魅力です。
ぶどうの木 横浜で体験できる内容はまだ公開されていませんが、ぶどうの木の2号店である都シティ大阪本町では、毎日のように「お話会」「抱っこ教室」「産後ヨガ」などのイベントが開催されているようです。
有料オプションとして、助産師によるカウンセリングや、バストケア、骨盤ケア、アロマオイルトリートメントが用意されています。
また、骨盤ケアアロマオイルトリートメントがついてくる宿泊日数固定のパックプランも用意されています。
みなとみらいエリアにあるため、近隣には横浜らしいスポットがたくさんあります。山下公園や赤レンガ倉庫、象の鼻パーク、横浜公園、横浜中華街も徒歩圏内です。家族のついで観光にもぴったりです。
費用：
1泊 65,000円。
（オープニングキャンペーン中は60,000円）
ご家族の宿泊：
可能（食事なし。料金や人数については非公開）。
ツインベッドのお部屋とダブルベッドのお部屋があります。
マームガーデン葉山
マームガーデンは、葉山にある日本最大級の産後ケアホテルです。東京駅からは電車とバスで1時間半程度と、先に紹介した産後ケアホテルよりは距離があります。
都心から離れていても人気な理由は、産後ケア専用施設ならではのサービスの充実度や、葉山というリゾート感のある土地にあります。
運営企業はカラオケパセラグループで、サービスの満足度はとても高いようです。
部屋数はなんと40超。
レストラン、カフェラウンジ、寝相アートコーナー、写真ブースなどに加え、地下にはカラオケまであります。漫画や本がたくさんあるラウンジでは、ノンカフェインのドリンクが多数用意されています。
無料で岩盤浴やハーブテント、マッサージチェア、海を見ながら入れる足湯などを利用することができます。産後ピラティスなどのクラスも行っているようです。有料サービスとしては、骨盤調整やオイルトリートメントのほか、プロによるニューボーンフォトも撮影できます。
館内にキッズスペースがあるほか、徒歩3分のところに公園もあり、上のお子様とのコミュニケーションも満足できるでしょう。
東京から少し距離があるため、14泊以上の方にはタクシー代の補助も用意されています。
費用：
1泊 42,000円〜（ファーストステイプラン、セミダブルのお部屋、13泊以下の場合。食事付き）。
ご家族の宿泊：
夫は1泊 10,000円。
3歳〜12歳は1泊 5,000円。
3歳未満は無料です。いずれもお食事付き。
お部屋によって、セミダブル、ダブル、キング、ツインとベッドサイズが異なります。
まとめ
東京周辺の産後ケアホテルをご紹介してきました。
しっかり産後ケアを受けたいけれど、家族との交流も大切にしたい！ というママの参考になれば嬉しいです！
ご紹介した産後ケアホテル
◆ Mamma Levata（ママレヴァータ）
東京都千代田区飯田橋三丁目10番8号 ホテルメトロポリタンエドモント内
https://mamma-levata.com/
◆ Mammy Camp Tokyobay（マミーキャンプ東京ベイ）
千葉県船橋市浜町2-2-7 ビビット南船橋4F
https://mammycamp.jp/
◆ HOTEL CAFUNE（ホテルカフネ）
川崎市川崎区殿町3-25-11 川崎キングスカイフロント東急REIホテル内
https://www.hotelcafune.com/
◆ ぶどうの木 横浜
神奈川県横浜市中区日本大通5-2 シタディーンハーバーフロント横浜内
https://ppch-j.com/yokohama/
◆ マームガーデン葉山
神奈川県横須賀市湘南国際村1-4-3
https://www.mom-garden.jp/
