棒針編みのあみぐるみの本 10選【編み物】

何を編もうか迷ったら、棒針編みでかわいいあみぐるみを編んでみるのはいかがでしょうか。

棒針編みのあみぐるみはかぎ針編みと比べると珍しいだけに、編み上がったら特別な1体になってくれることでしょう。

小さい作品や、パーツごとに色を変えたりすれば、中途半端に余ってしまった毛糸の消費にもなりますよ。

今回は、棒針編みのあみぐるみの編み方が掲載された本を10冊ご紹介します。

あみぐるみとは


「あみぐるみ」はぬいぐるみの一種です。
ぬいぐるみは主に縫って作られますが、あみぐるみはその名の通り、編んで作ります。

一枚の布を縫って作るぬいぐるみに丸みを帯びさせるには、切り込みを入れて縫い合わせる必要があるため、縫い目が目立ってしまうことがあります。

一方のあみぐるみは編んで作るため、表面には細かな編み目が並びます。
編み目の増減で形を変えるので、縫い目のように目立つことがありません。

生き物やキャラクター、植物、食べ物、乗り物まで、なんでも編めるバリエーションの豊富さがあみぐるみの魅力です。

かぎ針編みと棒針編みの違い

「あみぐるみ」には大きく分けて2種類あります。
かぎ針で編むあみぐるみと、棒針で編むあみぐるみです。

まずは2種類の見た目や編みやすさなどの違いについて、軽く触れていきましょう。

かぎ針編みのあみぐるみの特徴


かぎ針編みとは、棒の片側、もしくは両側にかぎが付いているかぎ針を使って編む方法です。
利き手に針を持ち、もう一方の手に編み地と糸を持って編み進めます。

日本で「あみぐるみ」と言うと、一般的にこちらのかぎ針編みで編むパターンを指します。
たくさんの本が出版されているほか、無料の編み図も多く公開されています。

かぎ針で編むあみぐるみの編み地は、ポコポコとしたポップな感じになります。
伸縮しにくいため綿を詰めても編み目が広がらず、しっかりした形を作ることができます。

かぎ針編みは編みながら立体を作っていくこと、小さなパーツ(特に輪になったもの)を作ることが得意です。

棒針編みのあみぐるみの特徴


2本以上のまっすぐな棒を使用して編むのが棒針編みです。
両手に一本ずつ持ち、棒にかけた目を1目ずつ編んでいきます。

編み地は滑らかで手触りがよく、素朴で、温もりのある感じに仕上がります。

伸縮性があるため、中に入れる綿をパンパンにつめることはしません。ほどほどに入れることにより、ふんわり柔らかいあみぐるみができあがります。

全ての目を拾っておく必要があるため、小さな輪を編むのはかぎ針編みより難易度が高いです。
そのため、パーツをいくつか編んで(ぬいぐるみのように)縫い合わせて形を作る場合も多くあります。

かぎ針に比べて難しいからか、日本ではまだまだ見かけることは少ないです。

【日本】棒針編みのあみぐるみの本

かぎ針編みと棒針編みのあみぐるみの違いについて、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?

ここから棒針編みのあみぐるみの本をご紹介します。
少し難易度は高いかもしれませんが、もし気に入った作品がありましたら、ぜひ挑戦してみてくださいね。

「棒針編みのあみぐるみ: 編み地を楽しみながら作る動物のぬいぐるみ」


著者 伊吹 広子

2018年に発売した、棒針編みのあみぐるみに特化した本です。

犬や猫のほか、ハリネズミやゴマフアザラシ、シロテナガザルなど幅広い動物たちのパターンが25体分掲載されています。

ぬいぐるみのようにパーツを作って縫い合わせる方法で作るので、輪編みが苦手でも編みやすいと思いますよ。

「アヌ&アヌの動物ニット: エストニアの伝統柄から生まれた編みぐるみとパペット」


著者 アヌー・ラウド、アヌー・コトゥリ、林ことみ

2016年に発売された、エストニアの作家と建築家が著した本を、林ことみさんが監修した本です。

エストニアはバルト三国のうち一番北に位置する北欧の国です。
エストニアの伝統柄を使用した異国情緒あふれるカラフルなあみぐるみたちは、とても特徴的でかわいいですね。

「アヌ&アヌの動物ニット」では「袋編み」という編み方を使用しています。
「袋編み」は平編みするように輪編みができる手法です。
「棒針編みのあみぐるみの特徴」では「輪編みは難易度が高い」と書きましたが、この袋編みを使うと普通に輪編みするより簡単に編むことができます。


ちなみに、同じく林ことみさん著の「シンプルがかわいい 北欧の生活雑貨手作りノート」(2007)にも棒針編みのあみぐるみが掲載されています。

こちらは棒針編み以外に、かぎ針編みや刺繍、裁縫などを幅広く扱った1冊となっています。

「ナチュラルテイストのあみぐるみ」


2012年に発売されたムック本です。
棒針編みのあみぐるみかぎ針編みのあみぐるみの両方が掲載されています。海外のパターンも数多く存在します。
元は1000円しない本でしたが、現在はプレミア価格がついているようです。図書館などで探してみてくださいね。

あみぐるみは海外でも人気です。英語で「Amigurumi」でも検索できます。
他には「knit softie」「knitting doll(人間の)」などもあります。

最初に編み図のない英文パターンを編むのは少し大変かもしれませんので、棒針編みに慣れてからがおすすめです。

【海外】見てるだけでも面白い、英語のあみぐるみの本

「Amigurumi Knits: Patterns for 20 Cute Mini Knits」


20パターンを4種類のテーマに分けて収録した、あみぐるみニットの本です。

テーマはそれぞれ、以下のようになっています。

  • 野菜‥‥‥ナスやトマトなど6種
  • 海の生き物‥‥‥ヤドカリやクラゲなど6種
  • 庭の生き物‥‥‥カマキリやクモなど5種
  • 未確認生物‥‥‥クラーケン、ネッシー、ジャッカロープ(ツノウサギ)の3種

昆虫やジャッカロープなど比較的珍しい生き物のパターンが多いので、個性的なあみぐるみを編みたい方におすすめの1冊です。

「Knitted Flowers: 22 Projects to Make」


美しい花々22パターン収録されています。もちろん棒針編みです。

花モチーフは様々な色を少しずつ使えるので、余り毛糸の消費にもおすすめです。
ペーパーバックの他にKindle版もあります。出先で編むのにもいいかもしれませんね。

「Mini Knitted Cosmos: Over 40 Woolly Aliens, Rockets, Planets and Other Astro-Knits」


宇宙をテーマにした1冊です。
まるでストップモーションアニメに出てきそうな愛嬌のあるあみぐるみたちのパターンを40以上収録されています。Kindle版あり。

英語のパターン本ですが、著者は日本の方です。

「Mini Knitted」シリーズは他にも多数出版されており、海の動物特集やストラップなどにできるチャーム特集などもあります。
そちらもユニークでかわいいのでぜひご覧くださいね。
「Mini Knitted Ocean: Woolly whales, dolphins and other nautical knits」


「Mini Knitted Charms (Twenty to Make)」

「Knit Your Own Zombie: Over 1,000 Combinations to Rip ‘n’ Reassemble for Horrifying Results」


ゾンビ愛好家垂涎?
ゾンビのあみぐるみパターン集です。
ゾンビ以外には、骨が透けてる墓掘り人ゾンビやフランケンシュタイン、ドラキュラなども掲載されているようです。

タイトルにもなっているように、パーツを組み合わせればオリジナルゾンビが作れちゃいます。
絶版しているようで新品にはプレミア価格がついていますので、購入の際はご注意ください。

まとめ


編みたいパターンはありましたでしょうか?
英文パターンは編み方が英語で指示されているので、苦手な方には少しハードルが高いかもしれません。
しかし使われている英語はあまり難しくはありませんし、編み方の用語を覚えてしまえば簡単な作品なら難なく編むことができるでしょう。

また、英文パターンは常に自分の側から見た編み方が書かれているので、編み図のように裏側を編む際に頭の中で変換する必要がありません。
こういった点から、慣れればむしろ編み図より分かりやすいと言われることもあります。

英文パターンが読めるようになると編める幅がぐっと広がりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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