Popitの日本での広がりは？
1つ聞きたかったことがありまして、
日本でのPopitの広がりってどんな感じなんですか？
実際私たちが使って「すごく良かった！」ってなったんですけど、今どんな感じで皆さんに知られているのかなと気になりました。
えっと、知られてないです（笑）
知られたいんですけど、私も手探り状態っていうのもあります。
どんどんメディアに取り扱って欲しいというのはあります。新聞など、大手プリントメディア、新聞社さんに取り上げてもらえたらいいなというのもあるんですけど、それもいろんな作業が必要と思うので。今あるのはフェルマータさんがPopitを取り扱っているんですけど、毎日売れているというわけではなくて、Popit以外のグッズも扱っているので。フェルマータさん自体は、フェムテックの勢いもあってメディア掲載は日々あるんですね。Popitや他のグッズがピックアップされて雑誌に載ったりとか、テレビ東京の「フェムテック委員会」に出たりとか。フェルマータさん繋がりで、多くのフェムテックメディア領域で注目があるのはとてもありがたいです。私がこうやって自分で日本の方に広めようって活動は、先ほども言ったインフルエンサーさんを探したりとか、Fiache.ともご縁があったので書いていただいたり、そう言った草の根活動を行っています。
我々のSNSは英語で展開しているので、日本人向けでやるには日本語版のアカウントを立てないといけないかなとも思っていて、そのためにはコンテンツを作ったりとかするリソースも必要になってくるので、いずれはしたいけどまだしていない状態ですね。
BtoBの方にリソースは行きがちなんですけど、日本という市場を考えると、消費者向けのマーケットポテンシャルがあるなというのは今日話して感じました。
特に発達系、メンタル、慢性疾患のエリアなど、そういった方にもどんどん行きたいと考えています。
日本での広報活動はそんな感じで、エージェントがいるわけでもなく、フィンランドから投げかけているという感じです。
私が最近始めたのは、患者同士で支え合っていく患者支援グループにPopitを寄付して使っていただいて、使っていただいた方のフィードバックも聞きたいし、広がりも期待できるかなというのでアプローチし始めました。ただ、いきなりフィンランドからメールを出しても反応はないです。「なんだろう？」って感じなんでしょうね。
あまり新しいものを取り入れようとしないですよね、日本は。
やっぱりいきなり新しいとびっくりしちゃうのか、製薬会社さんも前例・事例を聞きたいようです。やっぱり前に誰かがやったことがあって進むというか、やはり前例、事例を活用して先に繋げていくのが大事になってきます。
アプリ Popit の今後の展開
サプリメントにも展開できるといいなと思いました。毎日忘れずというわけではないけど、私もちょっと精神的に参っていた時に、栄養って大事だなと思ったことがありまして。毎日ビタミンや鉄分を飲み始めてから体調も精神的にも安定してくるっていうのがあったので、健康のために毎日飲みたいものがあるって方にもアプローチできるのではと思いました。
サプリも大事ですよね。お食事で取れないもの、亜鉛とかいいって言いますよね。
サプリメントは日本ではボトルですか？
ボトルやパウチですね。
デバイスをつけてもらうってよりかはアプリですね。なるほど。
アプリの開発も少しずつしているんですが、もっとこれがあるとよくなるよというのはありますか？
私はAndroidなので、電池問題があったので、その辺がもう少しわかりやすいといいかなとは思いましたけど、使いやすさや見やすさは全然良かったと思います。
AndroidとPopit Senseの相性によっては、電池が消耗しやすいそうです。消耗を防ぐためには、そのための設定をする必要があります。こちらの記事に設定方法を載せています！
使いやすくてありがたく使わせていただいています。
うちには祖母がいて、Popitを祖母も使えたらいいなと思うんですけど、祖母はスマホを持っていないので、家族がアプリを入れて、おばあちゃんはデバイスをポチッとする、という使い方をしようかなと思っているところです。
それと、今いくつお薬が残っているかをお医者さんに報告するんですけど、カウントが面倒なので、Popitで残りのお薬の数を管理してくれると便利だなと思います。
おばあちゃんにスマホがある場合ですけど、（おばあちゃんのスマホに）Popitをインストールしてて、家族の方がおばあちゃんのPopitにアクセスして見れる、という機能の要望はあちこちから聞かれます。特に日本では高齢の方がPopitを使うというケースが考えられるので、ケアしている方がおばあちゃんのアプリにアクセスできて服薬を見れるというのは、いずれやりたい開発事項の1つです。
私は低用量ピルを飲んでるんですが、ちょっと融通が効かないところがあるので、そこがもうちょっと、後から編集ができたり、休薬の期間が決めやすかったりするといいのかなと思っています。
もっとフレキシブルにってことですよね。わかりました。
他にもありますか？
今訪問介護の人に来てもらってるんですけど、（Popit Senseは）Bluetoothで近くに来たら繋がるじゃないですか。なのでお医者さんの端末で管理できたらいいのかな。患者さんにはデバイスだけ渡す、というのは現実的なんでしょうか。
お医者さんへのアクセスも話題には上がったんですけど、「忙しいので見る時間がない」というのはお医者さんからフィードバックがありました。ただ、お薬を飲んでもらうのは大事というのはあるので、診察の時にPopitのカレンダーを見ると色でわかるので、そのレベルの認識で十分というイメージがあります。もしも、クリニックで管理しているデータベースとインテグレーションして、患者さんの情報にお薬の情報も一律見れるっていうのはいいねっていうのはありますけど、技術的な開発が必要なんです。するとすればそこですかね。
いずれ、介護の人とかがアプリにアクセスできるというのは、できたらいいかなという気はします。
今ある機能では、カレンダー画面でPDFを送る機能があるので、お医者さんにメールアドレスがあれば選んだ月の画面を送ることができます。おばあちゃんが家族の方に送ることもできます。レポートはまだ基本的な内容なので、詳しい「何時に飲んだよ」みたいなのは書いてないんですけど、飲めたか飲めてないかというのはマークで出てます。
編集部注：カレンダー画面では、服薬の達成度が色分けされて表示されます。2023年3月のアップデートでは、低用量ピルの休薬期間は白抜きで表示され、よりわかりやすくなりました。
カレンダー画面の右上にあるPDFのマークから、月のレポートをPDFデータで取得できます。メールやLINEなどで共有できるほか、保存もできます。
マークで思い出したんですけど、怒ってる顔が和らいですごく嬉しくて、頑張って（飲み忘れないように）努力しています。
良かったです！
我々も、怒ってる顔、確かに怖いよねとなりました。
編集部注：アプリでは服薬のバロメーターとして、飲み忘れ具合によって異なる表情の顔が表示されます。以前は、飲み忘れが多いときは怒った表情でしたが、2023年3月のアップデートで困ったような、不調なような表情に変更されました。
1ユーザーとしては、すごく使いやすいです！
そうなんですね。良かったです。
今日はありがとうございました！
また機会があったら、フィンランドのお話などももっと聞かせてください。
ぜひぜひ！ 私はいつでも構いません！
時差6時間の日本とフィンランドを繋いで開催した、今回の座談会。フェムテックやヘルステック分野でのPopitの広がり、アプリや使用方法についての意見交換などができて、Fiache.編集部もとても勉強になりました！
お薬の飲み忘れ防止に強力なパートナーとなるPopit。薬の管理で困っている方は試す価値大アリですよ！
