あかぎれは冬に多い肌トラブルで、出血を伴う強い痛みが特徴です。傷が塞がっても再発しやすく、細菌感染のおそれもあります。寒い冬を快適に過ごすため、あかぎれの予防法をご紹介します。
あかぎれができる前の対策を教えて!
あかぎれの予防には様々な方法がありますが、中でも肌に潤いを保つことがもっとも効果的とされています。毎日の暮らしの中で肌を労わるように心がけていれば自然に潤いが保たれるので、特別な道具や薬剤は必要ありません。効果がでるまで時間がかかる欠点はありますが、年齢や性別に関係無く、誰にでもできるのが大きなメリットです。
あかぎれを予防するポイント♪
① 水分や脂肪を適度に摂取する
あかぎれは肌の潤いが少なくなって乾燥した状態になると生じやすくなります。あかぎれを防ぐには肌に弾力性を持たせるのが効果的ですが、肌の質を維持するには毎日の食事メニューの見直しが不可欠です。適度に水分を摂取して潤いを持たせることはもちろん重要ですが、それ以外に脂肪も一緒に摂るのを忘れてはいけません。脂肪は体の水分を保つ効果があるので、摂取した水分の余計な排出を防ぐのに欠かせない成分なのです。
② 肌を冷やさない
肌が冷えると熱を逃がさないように細胞が収縮します。その際、表皮を形成する細胞が縮み過ぎることがあり、その結果としてあかぎれが生じてしまうのです。熟れ過ぎた果物の皮が裂けるように表皮に裂傷ができますが、その傷は非常に深く、再発もしやすい傾向があります。一度あかぎれになると治るのが遅いのは傷が深いのが理由です。不快な痛みや出血に悩まされないように、寒い季節になったら肌を冷やさないように注意しなければいけません。水で濡らしたまま放置したり肌を外気に晒すと急激に冷えて、あかぎれが生じるリスクの増大に繋がります。汗をかいて放置するのもあかぎれに繋がるので、こまめに肌を拭いて余計な水気を残さないのがトラブル予防のポイントです。
③ 角質化を防ぐ
指先やかかとは人体の中でもあかぎれが生じやすい部分ですが、これは肌の角質化が関係しています。角質化によって弾力性が著しく損なわれ、それに伴って裂傷が生じてあかぎれになってしまうのです。角質化を防ぐには肌の潤いを保つ他、定期的に固くなった部分を削り取るのが効果的です。