「斜視の手術って、実際どんな感じなんだろう」
「目の手術というだけでも怖いのに、全身麻酔も不安……」
私自身、内斜視の手術を受ける前は、同じような言葉で何度も検索しました。
病院で説明を聞いていても、
「実際に手術を受けた人は、その日をどう過ごしたんだろう?」
という部分はなかなか分かりません。
私が内斜視の手術を受けてから、もうすぐ約1年。
手術直後ではなく、日常生活へ戻り、時間がたった今だからこそ書けることも増えてきました。
今回は、手術を決めるまでの気持ち、全身麻酔で迎えた手術当日、術後、そして約1年後の現在までを、できるだけ正直に振り返ります。
この記事を読んで、
「絶対大丈夫!」
と思ってもらうことが目的ではありません。
私自身、本当に不安だったからこそ、
「同じように怖くて検索していた人もいたんだ」
と思えるひとつの体験談になればうれしいです。
※この記事は筆者個人の体験です。斜視の状態、手術方法、麻酔方法、入院期間、術後の経過などは人によって異なります。治療や手術については必ず担当の医師・医療機関へご相談ください。
私が手術を受けたのは「内斜視」
私が今回手術を受けたのは、内斜視です。
私の場合は生まれつき結構酷めの内斜視で、気になり始めたのは小学生のときに自分の写真を見たときです。
「なんか周りと比べて目が変だな…?」と斜視を自覚したことを覚えています。
日常生活では物との距離感を掴みにくく、特に球技で上手くボールをキャッチ出来なかったり、すぐ机に身体をぶつけたりと、不便さを感じることもありました。
一方で、手術を受けなければ日常生活を送れないという状態だったわけではなく、だからこそ、
「本当に手術まで受けるべきなのかな。」
と迷った時期もあります。
手術を決めるまで、一番怖かったこと
手術が決まるまでの流れとしては、まず専門医がいる眼科に行き、そこで実際に手術を受ける総合病院への紹介状を書いていただきました。
医師から手術について説明を受けたとき、最初から迷いがなかったわけではありません。
私が特に不安だったのは、
- 目を手術することそのもの
- 全身麻酔
- 手術後の痛み
- 目の見た目
- 仕事へいつ戻れるのか
- 手術をして本当に納得できるのか
ということでした。
なかでも一番怖かったのが、手術後にすぐ元の状態に戻ってしまうこと。
ネットで検索するとさまざまな体験談が出てくるので、安心するどころか、さらに不安になった日もありました。
最終的に手術を受けようと決めたのは、思っていたより費用が高額ではなかったこと、知人から手術の体験談を聞いたことがきっかけです。

私の場合は全身麻酔だった
今回の手術は、私の場合全身麻酔で行われました。
局所麻酔と悩みましたが、痛みへの不安から全身麻酔を選びました。
全身麻酔自体も初めてだったので、正直かなり緊張…。
手術前には事前検査や全身麻酔の説明などがありました。
説明を受けながらも、「本当に寝て起きたら終わっているのかな」と不安に思っていたのを覚えています。
手術当日|手術室に入るまで
当日は日帰りではなく、術後検査を受けながら2泊3日で入院するという流れでした。
病院へ着いてからは、
- 受付・病室へ
- 着替えなど
- 医療スタッフから説明
- 手術室へ移動
という流れでした。
手術室へ向かう直前の気持ちは、
「全身麻酔怖いな…。手術も上手くいかなかったらどうしよう…。」
という感じ。
ここが個人的には一番緊張した瞬間でした。
全身麻酔|目が覚めたら手術は終わっていた
手術室ではド緊張している私を医師の方が励ましてくださり、とても心強かったです。
いざ麻酔が投入されると、体感3秒くらいで意識が途切れました。
そして次に覚えているのは、病室のベッドの上でした。
本当に自分の感覚としては、
「寝たと思ったら終わっていた」
に近かったです。
もちろん、これはあくまで私の場合。
全身麻酔後の体調や感じ方には個人差があります。
私の場合は、目が覚めた直後に少しのだるさや喉の痛みがありました。
術後、自分の目を見たときの第一印象
そして気になるのが手術後の目。
初めて鏡を見たときは、
「ちゃんと位置が真っ直ぐになってて本当に嬉しい!!でも目が真っ赤…!」
と思いました。
事前に説明を受けていても、実際に自分の目を見ると驚く部分はありました。
私の場合、充血や目の痛みがありました。
ただ、日がたつにつれて充血も痛みも軽減していきました。
術後1週間・1か月はどうだった?
手術翌日
眼球自体の痛みと、目を動かしたときの筋肉の痛みがかなり大きい…!
しかし、処方された痛み止めのおかげでだいぶ痛みが和らぎました。睡眠も問題なく取ることができて安心しました。
入院するのも初めての経験だったので緊張していましたが、病院食は美味しいし存分にゆっくりできるし、「悪くないな」と思うようになりました!笑
3日〜1週間
まだ充血がかなりある状態だったので、外出するときは少し緊張していました。
痛みは少しずつ落ち着いていきましたが、パソコン仕事だったので最初の方は少しきつかったです。点眼が多いし、お風呂に入るときに気を遣うところが手間でしたが、それよりも斜視が解消された嬉しさが圧倒的に勝っていました。
1か月頃
充血も痛みもほとんど無くなりました!
ただ、術後検査が定期的にあり、私の場合は平日に通院しなければいけなかったので、思ったより有給を使うことになりました。
個人的に「思っていたより大変だった」のは術後検査の頻度が多いこと。
逆に、
「これは想像していたより平気だった」
と感じたのは全身麻酔でした。
手術前は「ちゃんと目が覚めるのかな」「麻酔が効く瞬間は怖くないのかな」とかなり不安でした。
ですが実際は、麻酔が始まってからの記憶はほとんどなく、次に気づいたときには手術が終わっていました。
もちろん感じ方には個人差があると思いますが、私の場合は手術そのものよりも、手術を待っている時間のほうが緊張していたように思います。

そして約1年。現在はどうなった?
手術から時間がたち、現在はもうすぐ約1年です。
見た目については、少し位置の戻りがあるものの、手術前と比べたらほとんど気にならない状態になっています。
手術前と比べて、コンプレックスの解消はこんなに晴れやかな気持ちになるんだ!といまだに嬉しさを感じています。
一方で、
立体視や物との距離感の取りずらさはあまり解消していなかったり、少し目の位置が戻ってしまっている事実に不安もあります。
手術直後なら、
「手術した!」
という大きな出来事そのものに気持ちが向いていました。
でも約1年たった今は、手術したことを意識しない普通の日のほうが増えています。
手術を受けてよかった?
一番聞かれそうなのが、
「結局、手術してよかった?」
ということ。
私の答えは、
「手術して大正解だった」
です。
その理由は、まず一つは写真を撮るのが楽しくなったこと。
手術前は写真写りがいつも不安で、斜視が目立たないように顔の角度を調整して撮っていました。
しかし、手術後は写真を見ても斜視が気にならなくなり、前より楽しく笑顔で写真を撮れるようになりました!
もう一つは、人との会話が怖くなくなったこと。
これも手術前は人から斜視を指摘されるのが怖くて、失礼だとは思いつつも会話中に人の顔を直視できませんでした。
手術後は意識的に人の目を見て会話ができるようになり、前よりコミュニケーションに自信が持てるようになった気がします。
「もし今後、目の位置が元に戻ってしまったら、そのときはもう一度手術を受けようかな」と思えるくらいには、手術に関しても想像していた以上に「あっさり終わった」というのが正直な感想です。
手術を受ける前の私だったら、たぶん考えられなかったことです。
それくらい、今回の手術は「怖かったけれど、受けてよかった」と思える経験になりました。
もちろん、これは私自身の経験についての答え。
同じ内斜視でも、症状や治療の選択肢は一人ひとり異なります。
だから私は、
「斜視なら絶対に手術したほうがいい」
とは言えません。
手術前の自分へ伝えたいこと
もし手術前の自分にひとつだけ声をかけられるなら、
「そんなに怖がらなくても大丈夫。思っているより、あっという間に終わるよ」
と伝えたいです。
もちろん、「怖がらなくていい」とは思いません。
私も怖かったです。
でも、分からないことを担当医に聞き、不安なことを一つずつ確認することはできました。
検索しても答えが出ないことは、たくさんあります。
そんなときはネットの体験談だけで判断せず、担当の先生に聞いてみてください。
まとめ|不安で検索していた私から、今不安なあなたへ
斜視手術を受ける前は、私もたくさん検索しました。
手術そのもの。
全身麻酔。
痛み。
術後の見た目。
そして、
「本当に受けていいのかな」
という気持ち。
この記事だけで不安が全部なくなることはないと思います。
でも、
「約1年前、同じように不安だった人がいた」
ということだけでも伝わればうれしいです。
この体験が、これから手術を迎える誰かにとって、小さな参考になりますように。






