おっとり、活発、神経質……猫の性格はさまざまですよね。トイレの使い方にも、一匹一匹の個性や癖が表れます。
猫は1日に数回猫トイレを使います。猫の個性は、時に飼い主の悩みの種になってしまいがちです。
そこで今回は、猫の個性をもとにオススメの猫トイレの形を選びました。
猫トイレに迷った時のヒントになれば幸いです。
猫トイレの形5タイプ
この記事で扱うトイレを軽く見ていきます。
オープンタイプ
一番オーソドックスな猫トイレです。匂いがこもらないため、匂いに敏感な猫に向いています。
入り口の高さや深さは商品によって異なります。
出入りしやすい浅めのトイレは、子猫や老猫に向いています。
ハーフカバータイプ
オープンタイプより壁が高いタイプ。フルカバーより匂いがこもりにくく、ある程度の砂をガードできます。
フルカバータイプ
四方だけでなく天井まであるタイプ。ドーム型とも呼びますね。
砂だけでなく、人目や物音を遮ってくれる効果があります。その反面、ニオイがこもりやすいです。
フルカバータイプには扉付きのものもあり、扉は外せることが多いです。
上から入るタイプ
フルカバータイプに似ていますが、こちらは上に入り口があります。
中にライナーと呼ばれる厚手のビニール袋を使用するタイプや、
上から入るため置き場所の上部にスペースが必要です。
全自動タイプ
自動で掃除や消臭をしてくれます。商品によっては猫砂の補充まで行います。忙しい飼い主にも嬉しい猫トイレですね。
注意点として、使用できる砂や、体重や頭数など制限があります。また、安全装置についても商品によって仕様が異なります。猫によっては音を怖がったり、ストレスになってしまうかもしれません。
他に珍しいところでは猫砂節約の「おまる型」などもありますが、今回は一般的な5タイプからご紹介します。
全自動タイプ以外には、消臭機能や掃除が楽になる機能のついたシステムトイレもあります。手間は減らしたいけど全自動タイプの動作音が気になる……という場合にもおすすめです。
行動別でみる、おすすめ猫トイレ
ではここから、具体的な猫の行動を元に、おすすめの猫トイレをご紹介します。
座らずに用を足す
立ったまま、もしくはお尻を上げておしっこする猫には、
- 上から入るタイプ
がおすすめです。
オープンやハーフカバーなどの覆いが低いトイレは、尿がトイレを越えてしまいます。
一見ガードできそうなフルカバータイプですが、継ぎ目から外に漏れて垂れてしまうことも。
上から入るトイレならおしっこが外に飛びません。トレーや内カバーの背が高いものか、トレー等のないシンプルなタイプを選ぶとさらに安心ですね。
砂かけが激しい
砂を引っ掻くのは猫の習性ですが、あまりにもたくさん砂かきすると砂が飛び散って大変です。おしっこを吸った砂が散乱すると不衛生ですし、ニオイのもとにもなります。
このタイプの猫に合っているトイレは、
- ハーフカバータイプ
- フルカバータイプ
- 上から入るタイプ
これらのタイプの猫トイレで、砂の飛び散りを防ぎましょう。
砂を高く飛ばさない猫ならハーフカバータイプでも十分防げます。
そうでない猫にはフルカバーや上から入るタイプがおすすめです。フルカバータイプには扉付き、砂落とし機能付きのものもありますよ。
扉がないタイプの場合、入り口が低いとそこから砂が飛び散ってしまいます。足腰が丈夫な子に限りますが、高めの入り口を選ぶと砂が飛び散りにくくなります。
砂をかけない・埋めない
砂かけせず、ニオイの元を隠さない猫。
マイペースでかわいいですが、家の中だとニオイが気になってしまいますね。
- フルカバータイプ(扉付き)
- 全自動タイプ
扉付きのフルカバータイプはニオイが漏れにくいです。
消臭機能付きの全自動猫トイレなら、よりニオイを感じにくくなるでしょう。
また、「埋めない」ということは「踏んでしまいやすい」状態でもあります。大きめのトイレを選んであげると、猫も悠々使えますよ。
壁を引っ掻く
「埋めない」とちょっと似ています。こちらは用を足した後で、砂ではなく壁や床を引っ掻いてしまいます。
- オープンタイプ
- 上から入るタイプ
- フルカバータイプ(扉付き)
- 大型タイプ
といったトイレを理由や行動によって選びましょう。
たとえば壁や床に傷をつけてしまう場合は、上から入るタイプやフルカバータイプにすれば防げます。 匂いを気にしすぎて壁まで砂かきしてしまう子は、オープンタイプを試すのもいいかもしれません。
単純にトイレが狭くて、かきたい場所に砂がない……という場合もあります。こちらは大型タイプのトイレを選ぶと改善されるかもしれません。衣装ケースを使うのもありですよ。
トイレから勢いよく飛び出る
排泄後、トイレから勢いよく飛び出て走り回る姿を目にした方も多いでしょう。
砂かきの時は飛び散らないのに、トイレから出る時に砂が飛んでしまう、ということもあるかもしれません。
- フルカバータイプ(扉付き)
扉だけでも出る時の勢いを抑えることができますが、更に飛び散りをなくしたいなら猫砂を落とすすのこが内側についている猫トイレもありますよ。すのこが通路になっているタイプは特に効果的ですが、内部が狭いのが欠点です。
※様々な行動はストレスのサインであることも・・・
ここまでや下記のような行動は、猫がストレスを感じていても起き得ることです。
- トイレの縁に足をかけて用を足す
- 壁や空中を引っ掻く
- 排泄後砂をかかず、すぐ出てくる
- トイレ以外で粗相をする
- トイレで寝る
ストレスか性格かの見極めは飼い主でも難しいものです。
トイレのストレスは泌尿器系のトラブルや病気に発展する可能性がありますし、粗相の原因には病気が隠れていることもあります。
猫の健康を第一に考え、まずは猫の健康に問題がないか、ストレスがかかっていないかを疑ってください。
トイレにまつわる行動について相談できる動物病院もありますので、調べてみてくださいね。
まとめ
猫がストレスなくトイレを使う。飼い主のライフスタイルに合わせて選ぶ。
どちらも猫トイレ選びには大切なポイントとなります。ストレスを感じない猫トイレは猫の健康を支えますし、掃除や管理しやすければ快適さを保ちやすくなります。
もし色々なトイレを試す時は、トイレを複数置いて猫に選んでもらうと、より性格に合った猫トイレが見つかります。
ぜひ、あなたと猫、ともに快適でストレスフリーなトイレを見つけてくださいね。